介護現場の「採用・定着」を支えるのは、給与だけじゃない——“お金の不安”を減らす職員研修
こんにちは、総合福祉支援サポートのファイナンシャルプランナー 岡田です。
先日、介護職の皆さまに向けて「お金との付き合い方」をテーマにしたセミナーを実施しました。おかげさまで無事盛況に終わり、アンケートでは満足度約94%という嬉しい結果に。参加者の方々のお役に立てたことが本当に嬉しいです。
今回は内容紹介をメインにするのではなく、なぜこのテーマが“離職率の低下”や“定着”につながるのかを中心にまとめます。採用・定着に課題を感じている事業所さまのヒントになれば幸いです。
介護現場の離職理由は「仕事」だけではありません
介護の仕事は、やりがいが大きい一方で、体力面・精神面ともに負荷がかかりやすい仕事です。そのため離職の話になると、「人間関係」「業務量」「夜勤」など職場要因に目が向きがちです。
ただ実際には、離職は単発の出来事ではなく、日常のストレスが積み重なって「もう無理」となる形が多いと感じています。そしてその“積み重なり”の中で、見落とされがちなのがお金の不安です。
- 生活費がギリギリで気持ちが休まらない
- 急な出費があるたびに焦る
- 将来が見えず漠然と不安
- 家族のこと(教育費・親の介護など)が頭から離れない
こうした状態が続くと、現場の疲労感が増し、心の回復が追いつきにくくなります。
生活の余裕ができると、仕事の余裕が生まれる
当たり前の話ですが、とても大事なことです。生活の余裕 → 心の余裕 → 仕事の余裕。この流れは、現場で頑張る職員さんほど実感しやすいはずです。
逆に言えば、プライベートの不安(特にお金)が大きいほど、仕事のストレス耐性は下がります。例えば同じ出来事でも、心の余裕がないと受け取り方が変わってしまいます。
- 些細な一言に必要以上に傷つく
- ちょっとしたミスが過剰に怖くなる
- 疲労回復が追いつかず、休みが休みにならない
- 休む罪悪感が増え、さらに追い込まれる
この状態で「職場の環境改善」だけを頑張っても限界があります。だからこそ、職員の生活を支える研修は、採用・定着の観点から効果が出やすいと考えています。
「お金の不安」は、みんなの共通の不安です
お金の話は人に言いにくい。だから表に出にくい。でも実際は、ほとんどの人が同じ不安を抱えています。
- 貯金が増えない
- 保険がこれでいいのかわからない
- 制度が難しくて放置している
- 投資は怖いけど、何もしないのも不安
この“不安の正体”を整理できるだけで気持ちが軽くなる方は多いです。さらに、具体的な行動に落とせると生活が安定し、結果として仕事にも良い影響が出てきます。
職員研修としてのメリット(採用・定着に効く理由)
1)「辞める理由」の一部を先回りして減らせる
家計が不安定だと、転職・副業・離職の判断が早まります。反対に、生活が整うと短期の判断が減り、「続ける」選択が取りやすくなります。これは離職率の低下に直結します。
2)「相談しやすい職場」になり、安心感が増える
「お金の研修を用意してくれる職場」は、それだけで安心感が強いです。福利厚生の一環としての印象も良く、求人面でも差別化につながります。
3)メンタル不調・休職の予防につながる
不安の大きい状態は心身の不調を引き起こしやすいものです。生活防衛の考え方を持つだけでも追い込まれ方が変わります。結果として欠勤・休職のリスクを下げやすくなります。
4)職員同士の“見えないストレス”が減る
生活に余裕がないと職場での小さな摩擦が大きくなりがちです。余裕が生まれるとチームの空気も柔らかくなり、現場の回転も良くなります。
セミナー後の個別相談が、何よりの手応えでした
セミナー後には個別相談コーナーを設けたのですが、ありがたいことに皆さん順番に並んで、それぞれの質問や不安を相談してくださいました。
「心が軽くなった」
「老後の不安が減った」
「何から始めればいいか分かった」
こういった声をいただくたびに、「お金の不安」は個人の問題ではなく、職場や社会の中で共有される“土台の不安”なのだと感じます。そしてその土台が整うと、職員さんは本来の力を発揮しやすくなります。それが結果として、定着や離職防止につながっていくのだと思います。
研修内容は「順番」を大切にして、分かりやすく
研修では、専門用語を並べるのではなく、「生活がラクになる順番」で整理してお伝えしました。まず“守る”でお金が出ていく穴を塞ぎ、次に“貯める”で仕組みを作り、最後に“増やす”で将来の安心を育てる。この順番が、受講後の納得感や行動につながりやすいポイントです。
社内研修・勉強会のご相談について
今回の内容は、事業所さま向けの社内研修(職員研修)としても実施可能です。時間(60分/90分/120分)や参加者層(新人中心/ベテラン中心/管理職含む)に合わせて調整もできます。
「採用が難しい」「定着が課題」「離職を減らしたい」そう感じている事業所さまほど、生活の安定を支える研修は効果が出やすいと考えています。
この機会にぜひ、お気軽にご相談ください。

